ほめて育てる

 ほめられると気分が良くなる、嬉しいと思うのは、皆さん同じだと思います。

私たちの脳は「ほめられると喜ぶ」性質を持っていることが、科学的に明らかにされています。そしてこれは、「自分で自分をほめた」場合でも成り立つとのこと。

前回、評価は他人がする、と書きましたが、その評価をする他人は見えている部分しかわからないので、見えていないところで本人がどれだけ頑張ったか、までなかなか伝わりません。

つまり結果が出ないとなかなかほめてはもらえないことが多いのです。

でも、結果がともなわないことでも、頑張った事実はあります。

そのことをほめてあげられていますか？

我が家の場合、テストの結果が悪いのは、やってないからやん、とは思いますが(笑)

例えば、近所の人にきちんと挨拶ができている、とか、年下の子に優しくできている、とか。

小さなことでいいのです、できていることをほめてあげてください。

ほめられると脳は喜び、前向きな気持ちになれるのです。そういうモードに脳がなると、もっと頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

とにかく子供たちが前向きな考え方、行動がとれるようになるには、まず脳が喜ぶ言葉をたくさん声に出したり、書き出したりすること。

「ほめて育てる」という言葉だけを取ると「甘い」と感じる方もおられると思いますが、何もただやみくもにほめろと言っているのではなく、きちんと経過を見て小さな頑張りを見つけてあげること。結局はそこが一番大切なことなのかもしれないですね。

そして日頃仕事に家事に育児に大忙しの保護者の方々も、年に１度くらいは、自分で自分をほめてあげましょう。「今年１年よく頑張りました！」